デザイン・コピー・企画開発力で、わかる・伝わる!クリエイティブワークを提供する株式会社ルラック

春季デザイナー研修を終えて_MISSION:26

春季デザイナー研修を終えて_MISSION:26

弊社は長年、あるデザイン専門学校の学生さん向けに開かれているデザイン研修という事務所での体験研修に参加している。毎年何名かのデザイナーの卵がやってきて、1週間程度だが事務所に通って来る。

今春も3月中旬の1週間がその時期だった。今回は弊社で以前に実際行った仕事から2つの課題を用意して制作してもらうことにした。ひとつはある県の観光ポスターだ。アイディアの構築ができるのかを確認するための課題だが、こちらはかなり難しい結果となった。もうひとつは、マックでの細部までの作業がこなせるのかを見るため、ウォーキングマップを作成してもらった。こちらは良くできていた。

研修が終わって、しばらくすると、学校の先生が様子を聞きに来る。

「今回はどうでしたか?」・・・、いつも、その繰り返しで、わたしもいくつかの疑問を感じていた。『なぜ、アイディアの構築ができないのだろうか?』・・・、わたしは、何も現実的な内容を望んでいた訳ではない。学生らしい、みずみずしい発想でよいと思うのだが、あまりにも固い・地味なものを、ひとつしか考えられないというのは、どういう訳なのだろうか?また、切り口を変えた発想方法に関しては、その意味がわからないようだった。これは、今回の学生さんだけではなく、今まで来たみんなが同じような状態なのだ。

そんな中、5年くらい前と大きく変わってきたことがある。

それはマックを使いこなすレベルが上がったということ。しかし、その分、アイディアをサムネールとして簡単に描いてみるような手作業ができなくなっている。プランナーやコピーライターとの分業作業が理解されていないのが現状のようだ。

このままでは、ますます、デザイナーの全体のレベルが心配だ。
そこでご来社いただいた先生に、『授業の中に、実際のプロダクションのディレクターが参加し、現場のチーム作業を行う』といった、産学協同的なものをもっと推進してほしいと提案してみた。が、すでにある程度行っているということだ。要は、昔の学生は、どんどんデザイン事務所でバイトをした。しかし、最近の学生を誘ってもバイトしてみようとは思わないのだ。最終的には、どん欲さが足りない、そこまでしなくても!的な、ココロの問題かもしれないということに気がついた。

だから、今、どの業種も就職難なのではないだろうか?

以前に韓国の学生が研修に来た。そのどん欲さは、昔の自分たちの時代を思い出させるものだった。

がんばろう!ニッポン!

ニッポンの明日には、若者の力が必要だ。さて大人たちはどうすればいいだろうか?

MISSION:デザイナー教育におけるディレクターの視点とは・・・

  1. チームセッションによるパワーを高める技術を教えたい。
  2. チーム内やクライアントへの言葉のディスカッション・コミュニケーション能力を鍛えよう。
  3. 現場主義的な、その場の判断能力とリーダーシップが発揮できる人材を育てよう。

クリエイティブに関しての質問がありましたら、ご連絡ください。


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